【キャンベラ16日AAP】 アボット野党党首は、16日、野党保守連合が政権を担った場合、より厳格な難民対策を実施して、ボート難民を大幅に減少すると発表した。
現在、ボート難民としてオーストラリアにやってきた約3万2000人の庇護希望者が難民審査のために待機させられているが、アボット氏は審査を迅速化して、真正な難民と認定されたものには3年間有効の一時保護ビザを発給するとした。そのうえで、ボート難民としてやってきた者は、永住権が取得できるなどと期待してはならないと警告した。
また、2001年に当時のハワード首相が難民に対して発言したことを踏襲し、「ここは我々の国であり、誰を受け入れるかは我々が決める」と述べ、さらに、ハワード政権の最後の頃は年間3隻の亡命船がやってきたが、今年は270隻だとし、「我々が政権を取った場合は、2016年の選挙までに年間3隻にとどめることができる」と語った。