【シドニー16日AAP】 NSW州政府はスピードカメラによる速度違反摘発で、反則金徴収を露骨な収益確保に利用していると、野党が批判している。
この1年間に州政府は新規に109台のスピードカメラと、39台の携帯式カメラを州全域に配備したが、これにより反則金徴収額は前年の7600万ドルを大きく上回る1億200万ドルに上っている。
州政府では反則金の使途に関する会計報告書を、例年は7月に公表しているが、今年度はまだ公開しておらず、クリスマス前までには公表するとしている。
野党は、スピード違反の反則金収入を州政府予算への安易な源泉としている疑いがあるとして批判しているが、州政府は、反則金の収入はすべて州内の道路の安全対策に使われていると反論している。