【ダーウィン29日AAP】 NT準州のウルル・カタ・ジュダ国立公園の一枚岩、エアーズロックで29日、登山をしていた60代の男性が心臓発作を起こし、ヘリコプターで病院へ救急搬送されたことが分かった。男性は、NSW州から訪れていた警察官2人が除細動器でCPRを行ったことから、一命を取り留めた。
NT準州警察によると、TAS州の救急隊員2人、WA州の鉱山労働者2人なども救命活動や救助活動に加わった。ウルル・カタ・ジュダ国立公園はフェイスブック上にコメントを掲載し、「本日午後、ウルルでの救命活動において、パークレンジャーやNT準州警察、救急隊員の手助けをしてくださった市民に感謝します」と謝意を表した。
ツーリズム・セントラル・オーストラリアのマックイバー会長によると、ウルルは過去10年で登山者が激減していたが、年内に登山が無期限停止となることから、駆け込みの観光客が急増しているという。同会長は、多くの人が登山を軽く見ているとして「決して甘い考えで上るべきではない」と忠告している。