【シドニー29日AAP】 NSW州政府は29日、2014年に施行されたシドニーのロックアウト法について、今後さらに見直す方針を明らかにした。同州の救急サービス当局は同法の導入後、シドニーCBDやキングスクロスにおける暴行事件などが著しく減少したとして、見直しに慎重な姿勢を示しているが、飲食業界は歓迎している。
ロックアウト法をめぐっては、NSW州政府は主要なイベントの開催中にバーやレストラン、カフェの営業時間を延長するなど、一部で規制を緩和している。ベレジクリアン州首相は、施行から5年が経過したとして「さらなる変更が必要か、検討すべき時が来た」と述べた。
一方、警察や救急サービス、看護師、医師を代表する団体、ラスト・ドリンク・キャンペーンのサラ博士は、この法律で命が守られ、深刻な傷を負う人が減ったとして「ロックアウト法が成功だったのは明白だ」と述べ、なぜもう一度見直す必要があるのか、理解に苦しむとの見解を示した。