【キャンベラ21日AAP】 アボット野党党首は21日、野党連合の製造業向け政策を発表した。低迷する国内自動車産業に対して無制限の財政援助はしないものの、製造業全体を支援していく意向のようだ。
野党党首は同日、ブリスベンのボルボ・グループの工場を訪問し、「オーストラリアがモノづくりの国であってほしい」と述べ、製造業を支援する考えを伝えた。またその他の政策として、炭素税と資源税の廃止、法人税の減税、規制緩和、道路建築、職場法改正などを挙げ、すべて製造業者の利益になるだろうとした。さらに、通商・投資大臣を任命し、輸出市場の開発援助金として5000万ドルを初期投入し、製造移行資金として同じく5000万ドルを出資すると発表した。
一方、ホールデンやトヨタへの援助額を増加させるのかとの質問に対し、野党党首は「もしそのような状況になったら、その時に行動しよう」としたが、野党連合がホールデンに無制限の援助を行うことはないと強調した。