【キャンベラ21日AAP】 過去にトルコで起こったとされるアッシリア人、アルメニア人、ギリシア人の大量虐殺について、今年5月に公的立場で認識した一部のNSW州議員に対し、トルコ政府はガリポリ式典への参加を歓迎できないとして、今後ビザの発給を拒否すると発表した。
ABCテレビ局が21日に報道したところによると、トルコ外務省は5月、州政府がトルコ人による過去の他民族虐殺について公式認識を表明したことに抗議したとされる。また、「この一方的な決断により、トルコとオーストラリアの両国民間に存在する強固な親密関係が壊れることはないが、それでもその悪影響は避けられない」として、公式認識に積極的だった一部の州議員らに対し、ガリポリの戦争記念式典に参加するためのビザの発給を認めないとした。
オファレル州首相もビザ発給を認められないのかとの質問に対し、トルコ政府の在シドニー総領事は「その通り」だと答えた。