【シドニー27日AAP】 ラッド連邦首相は27日、シドニーにある海軍基地をブリスベンに移転させること検討していると発表。NSW州のオファレル首相は、州経済に影響を及ぼすとして真っ向から反対している。
焦点になっているのはシドニー湾に浮かぶガーデン島に設けられた海軍基地。ラッド首相は移転理由として、軍基地の位置は、米軍やアジア太平洋諸国に対して協力できることが重要であるとしている。
移転計画について全く知らされていなかったオファレル首相は怒り心頭で「事前に電話で知らせてくれても良かったのに」とコメント。頭を振りながら、海軍基地の存在により毎年、NSW州は6700人の雇用、また毎年4億7000万ドルの収益を得ていることを強調し、「ラッド首相は、軍基地を“シェア”することを学ぶべきだ」と述べた。
一方のラッド首相は、軍基地は国家安全のためのものであり、オファレル首相個人の所有物ではないと述べ、オファレル首相の態度を非難した。