【シドニー31日AAP】 6月1日からの給水制限を前にNSW州のペイビー水資源相は、個人が制限に留意し、水の使用量を減らす努力をするよう呼び掛けた。シドニー・ウォーターは、一人当たりの一日の使用料は200リトッルとなっており、最も手軽な節約方法としてシャワーの時間を短縮することを勧めている。
シドニー・ウォーターは、通常のシャワーでは一分間当たり18リットルを使用する一方、節約用のシャワーヘッドを使用した場合、約半分の量に減らせると説明。シドニー全体の人口は約523万330人となっており、全員がシャワー時間を一分間短縮した場合は一日で9,400万リットル、節約用シャワーヘッドを使用した場合は4,700万リットルの節約になる計算だ。
シドニーでは、ダムの貯水量が1940年以降で最も低い水準となっており、6月1日から約10年ぶりとなる給水制限が実施される。シドニーのほか、イラワラ地区、ブルーマウンテン地区において屋外での使用が制限される。シドニー・ウォーターは消費者に対し、ホースに水量が調節可能なノズルを装着したり、早朝か午後の遅い時間に水やりを行うよう呼び掛けている。