【キャンベラ2日AAP】 糖尿病を患う患者が、食事前に摂取できる即効性のインスリンを入手しやすくなることが明らかになった。
食事の際に使用できる即効性のフィアスプ(Fiasp)が、今回政府の医薬品給付システム(PBS)で適応されることになった。
メルボルン聖ビンセント病院の内分泌学者であるデビッド・オニール氏は、フィアスプは糖尿病患の症状を柔軟、抑制させる働きがあるとし、「糖尿病患者の負担が軽くなる」とPBSでの適用に賛同した。
国内では170万人が糖尿病を患っており、その4分の1がインスリン注射をする必要があり、患者の中には日に何回も自分で注射をする必要があるという。
即効性でないインスリン注射は食事を摂る15〜20分前にする必要があるが、フィアスプは食事を摂る直前にできる。
フィアスプは成人の糖尿病患者しか使用できないが、子供や若年者用の同様な薬が現在開発中だという。