【シドニー31日AAP】 オーストラリアの高校生の学力は世界でもトップクラスということが、OECD(経済協力開発機構)による調査結果で明らかとなった。
これはOECDが世界65カ国の15歳の学生の数学、科学、読解力を見る統一試験(PISA)の結果を分析したもので、OECD加盟国(34カ国)の平均では、それぞれの試験分野でトップクラスの学生は16.3パーセントだが、3つの分野すべてでトップクラスという万能型の学生はわずか4.1パーセントだった。
オーストラリアは、この3分野すべてでトップクラスの学生は8.1パーセントで、日本、上海(中国)、香港(中国)、ニュージーランド、シンガポール、フィンランドとともに、学力で世界のトップクラスに入った。
ちなみに、万能型の学生の比率が最も高かったのは上海(中国)で14.6パーセント、次いで12.3パーセントのシンガポール、3位は9.9パーセントのニュージーランド、4位がフィンランド、日本と香港が共に8.4パーセントで同率5位だった。
OECDは、知識ベース型の21世紀経済には高水準な技術が求められ、その需要を満たすためにも、学校はトップクラスの万能型学生の割合を増やす必要があるとしている。