【メルボルン4日AAP】 ファストフードのマクドナルド・オーストラリアの従業員は、新たな労働協約に合意した。
小売業界労組(SDA)は、先月の連邦選挙で野党労働党の政権奪回を予想し、新たな労働協約に反対するようマクドナルドの従業員らに呼び掛けていた。保守連合政権の続投が決まり、組合側は協約に合意するよう一転したが、従業員による投票はすでに開始していた。投票は1日に終了。5万人以上が投票し、59%が協約に合意した。
SDAのジェラルド・ドワイヤー長官は3日、「労働党が公約した時間外手当改善を妨げる可能性のある労働協約に反対し、従業員にも拒絶するよう呼び掛けたが、選挙結果を受けて協約支持を促した」と話した。SDAは、ユニフォーム保証金80ドルを廃止し、4時間以上勤務の全従業員に10分間の有給休憩を設けるよう企業側に働きかけるという。
新たな協約は以前よりも時間外手当を改善し、新たに洗濯手当やカジュアル職を正規職に導くための正式手順を追加。また、将来的により良い賃金や労働条件改善への道を開く。