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刑務所のテレビ、年間故障数500台超

【ブリスベン5日AAP】   QLD州政府の発表によると、州北部の刑務所で昨年、500台以上のテレビが故障したという。その原因は、受刑者らが電気コードを用いてたばこに火をつけるためだとされる。

ケアンズに近いロータス・グレン刑務所では、昨年1年間で故障のため425台のテレビが交換され、131台が修理に出された。同刑務所では、受刑者は指定された場所での喫煙が許可されており、共同の喫煙場所には通常、乗用車に備え付けられているような形式のライターがつなぎとめられている。しかし、独房内での喫煙は火災防止のため禁止されているが、一部の受刑者はこれを無視し、テレビのコードを引きちぎり、たばこに火をつけるという。

矯正サービス省は、テレビの使用保証金として受刑者に30ドルを請求することが理想的であるとしている。しかし、所内で仕事を持つ受刑者の日当は約2ドルと少額であるため、30ドルを支払うには約3週間の労働が必要となる。そこで同省では現在、刑務所内のテレビを守るため、様々な案を検討中だ。

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