【メルボルン5日AAP】 VIC州の自然保護地区で、5匹のタスマニアデビルから合計17匹の赤ちゃんが誕生したことが分かった。顔面に腫瘍ができる伝染病の影響で絶滅危機が心配されているタスマニアデビルは、繁殖プログラムが行われており、赤ちゃん誕生は大きな朗報となった。
タスマニアデビルが誕生したヒールスビル・サンクチュアリ―(Healesville Sanctuary)の飼育係のコマ―氏は、絶滅危機を救う努力から生まれたとして「一匹一匹が本当に大切」と話した。現在はまだゼリービーンズ大の大きさで、母親の袋で数カ月間を過ごすという。
タスマニアデビルは、デビル顔面腫瘍と呼ばれる伝染病が野生の生息数の80%を襲い、絶滅の危機に直面していたが、伝染病が拡大していないマリア島での繁殖プログラムなどが功を奏しているようだ。また、ヒールスビル・サンクチュアリ―でも同様のプログラムが行われている。