【シドニー6日AAP】 NSW州犯罪統計研究局によると、州内で発生した殺人事件は過去2年間で40%増となったほか、家庭内暴力も急増していることが分かった。2019年3月までの12か月で、殺人事件は74件と、前年から53件増加したという。
NSW州犯罪統計研究局のウェザーバーン氏は、殺人事件の増加について、2017年~2018年が「通常より少なかったため」だとして、今後さらに増加することを意味するわけではないとの見方を示した。10年前は年間に80~90件に達していたという。
さらに、家庭内暴力が6%増加したことについては、事件そのものが増えたというよりも、通報件数が増えたためと分析。ただ、6%増加した原因は分からないとして「王立委員会の報告によって、家庭内暴力により敏感になり、報告することにも前向きになっている可能性もある」と話した。