【シドニー10日AAP】 高温・強風の天気となった10日、シドニー北西部では複数の箇所で山火事(ブッシュファイヤー)が発生し、住宅2棟が全焼、複数の消防隊員がけがを負った。火は現在も燃えているが、今後数日は消火活動が続けられる模様。
ブルーマウンテン地方のウィンマレーでは住宅1棟が燃え、消防隊員2人が軽いやけどを負った。さらにマースデンパークでも住宅が燃え、カッスルリーでも倉庫が全焼した。
カッスルリーにある学校では、近くで緊急警報が発令されたことを受け生徒300人が避難。またウェスタンシドニー大学でも、停電のため2000人以上が避難した。
乾燥した草が燃えたウィンザーダウンズ自然保護区のすぐ近くに住むベラミー夫妻は、娘からメッセージを受け慌てて職場から帰宅しようとしたが、警察が道路を閉鎖したために自宅に近づくことができなかった。
オファレルNSW州首相が10日午後に発表した内容によると、州全体で63のブッシュファイヤーが発生し、消防隊員1000人、消防車350台、飛行機14機などが消火活動を行っているという。