【キャンベラ7日AAP】 シドニー湾に突然姿を現し、現地を騒然とさせた中国の軍艦3隻が出港する。自由党の若手議員や元閣僚らは、天安門事件から30周年となるタイミングで軍艦が入港したのは「権力の誇示」だとして、受け入れる判断を下した連邦政府を批判している。
自由党のフィエラヴァンティ・ウェルズ議員は、オーストラリアン紙への寄稿で、軍艦訪問を許可したことは「無神経なだけでなく、中国政府が主導権を握り、連邦政府は従うだけという関係を表している」と述べた。同議員は、ターンブル政権下で国際開発・太平洋相を務めた。
モリソン首相は先に、軍艦の訪問は計画されていたものと説明。オーストラリア海軍は中国を訪問しており、今回はそれに対し中国の軍艦が中東から帰還する途中に寄港したとして、相互的なものと強調した。また、タイミングなどについての憶測について、議論を巻き起こすだけと一蹴した。