【シドニー7日AAP】 監視機関フェアワーク・オンブズマン(FWO)は7日、米配車サービスのウーバーについて、運転手とは従来型の労使関係を持たないとする見解を示したことが分かった。労働組合は今後、賃金交渉や福利厚生などについて交渉することが不可能になると反発している。
一方ウーバーは、ドライバーたちについて、働く時間や場所を自由に選ぶ権利を持ち、契約により仕事を請け負う立場だとして、FWOの見解を歓迎している。同社の広報担当者によると、国内で契約を結ぶドライバーの90%以上が、柔軟に働けることが魅力と考えているという。
一方、労使裁定機関のフェアワーク委員会(FWC)は昨年11月、フードデリバリーのフードラ(Foodora)の運転手だった男性について、請負人ではなく被雇用者との見解を示していることから、豪運輸労組(TWU)はウーバーやギグエコノミー全体に同じことが言えると主張している。