【シドニー19日AAP】 スーパー大手「ウールワース」を装い、メールなどでアンケートに答えると最高400ドルのギフト券を提供するという新手の詐欺が、今月初めから出回っている。オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)ではこれまで、被害に遭った消費者140人から苦情の報告を受けている。
この詐欺では同社の名前とロゴを無断借用し、メールやフェイスブック経由で、顧客満足度アンケートの回答者を募集し、回答の報酬として400ドル、150ドル、100ドルの無料ギフトカードを進呈するとうたう。だが同社はホームページ上で、同アンケートはフィッシング詐欺だとして、消費者に注意するよう呼びかけている。
フィッシング詐欺は銀行口座の詳細情報など、個人情報をだまし取り、悪用することを目的にしている。昨年に同様の手口で詐欺にあった被害者らは、最高1000ドル損失したり、テキスト1件ごとに高額を請求するSMSサービスに強制加入させられた。
ACCCのディリア・リチャード副会長は消費者らに対し、たとえ友人から奨励されても、ソーシャルネットワーキングサイトに関連したアンケートや調査を絶対に信用しないよう呼びかけている。どうしても回答したい場合は、発信元だとされる会社の顧客用問い合わせ窓口に連絡するよう警告している。