【シドニー20日AAP】 VIC州の検視報告によると、ギャンブル常習者と自殺の間に何らかの関連性があることが明らかとなった。これを受けてギャンブル反対活動家のティム・コステロ氏は、スロットマシン産業の徹底調査が必要だと主張している。
同州のイアン・グレイ検視裁判官が「ヘラルド・サン」紙に提供した資料によると、過去10年間に発生した自殺のうち、128件がギャンブル中毒に関連するものであった。特にスロットマシン常習者が占める割合が最も高いという。この自殺件数には、2件の無理心中も含まれる。
教会系ギャンブル撲滅団体「オーストラリア・チャーチ・ギャンブリング・タスクフォース」のコステロ会長は、「ギャンブル関連政策に直接関連した死亡例が存在しており、現行政策はスロットマシンの無制限の拡大を許している」と批判。政府の政策変更により、ギャンブル常習者の自殺件数を低減できると主張している。