【シドニー20日AAP】 シドニー市内を横断するクロスシティ・トンネルが、運営会社の再生手続きの申し立てにより、経営再建を求められているが、州政府は明確に、政府が買収するという噂を否定した。
クロスシティ・トンネルは、シドニー西部と東部を、市中心のハイドパークやCBDの真下をトンネルで結ぶ有料道路で、2005年に開通したが、翌年には運営会社のクロスシティモーターウェイが倒産している。背景には、過大な通行量予測があったようだ。
現在は、レイトン・コントラクターズ、ロイヤル・スコットランド銀行、EISERインフラストラクチャー・パートナーズの三社が所有し、いずれも資金繰りで苦戦している。
20日に、NSW州政府がトンネル買収して、通行料金($4.91)を下げるとの記事が出たが、もし無料とした場合、毎日3万台も通行車両が増えるといわれている。
しかし、ゲイ州運輸相は、政府にはそんな予算がないとし、「そんな話しは噂で、けしてそんなことは起きない」と明確に否定した。