【キャンベラ23日AAP】 派遣先のイラクで爆撃を受け視力を失った元兵士が、チャリティ活動のためシドニーから徒歩でキャンベラに向かい、無事ゴールした。
リアム・ヘーブンさんは、兵士のためのチャリティ「ソルジャー・オン」の活動のため、盲導犬ビクトリアと共に2週間かけてシドニーからキャンベラに到着した。距離にして350キロ。
ヘーブンさんによると、道中、道の真ん中で車を停めて5ドル、10ドル、50ドルと言った現金や飲料水をわたしてくれる人がいたという。これまでにも視力を失ってからスカイダイビングやバンジージャンプ、また海外旅行といったスリリングな経験をしてきたが、今回ほど満足感を感じたことはなかったという。
2008年、イラクで道路脇爆弾の爆発を受け、片方の目の視力を完全に失い、もう片方も2%の視力しかないという。その後、うつ、アルコール中毒となりリハビリを受けた。今回、ヘーブンさんは若い兵士の精神的健康、また身体の問題を管理することは重要であると訴えた。