【シドニー12日AAP】 人は一週間に5グラム、クレジットカード一枚分のプラスチックを体内に取り込んでいる可能性があるーー。NSW州のニューカッスル大学が発表した報告書は、人が主に飲み水から年間約250グラムに上るプラスチックを摂取していると警鐘を鳴らしている。
世界自然保護基金(WWF)がニューカッスル大学に委託して行った調査は、他の50件超の研究結果をまとめたもので、最大の摂取源は飲料水となっている。その他に貝類、ビール、塩などに過去最高となるプラスチックが検出されたとしている。
WWFのランバーティーニ氏は「プラスチックが海洋や河川を汚し、海洋生物を犠牲にしているだけでなく、われわれも同様に摂取している」と述べ、調査結果は重大な警告だとして、各国政府に対策を呼び掛けるべきとの見解を示した。