【キャンベラ23日AAP】 アフリカ・ケニアのショッピングセンターで起きたテロ組織アルカイダ系武装グループによる襲撃事件で、これまでに69人が死亡、およそ200人が負傷した。犠牲者の中には、若いオーストラリア人夫妻も含まれ、死亡した妻は妊娠中だった。
死亡したのはTAS州出身のロス・ランドンさんと、妻でオランダ人のエリフ・ヤブズさん。ランドンさん夫妻は、初めての子をあと数週間で出産の予定だった。
ランドンさんはメルボルンとロンドンに事務所がある建築会社の取締役で、東アフリカでの建築事業のためにケニアで活動を行っていた。ボランティア活動にも熱心で、近々3500万ドルの予算を投入する博物館の建築計画を開始させる予定だった。
また妻のヤブズさんは公共保健政策をハーバード大学で学び学士号を修得。マラリアに関する専門家で、ケニアのビル・ゲイツ夫妻の財団で働いていた。
アボット連邦首相は事件について、犠牲者に哀悼の意を表すると共に、オーストラリア人でもテロの被害を受ける可能性があることを証明したと述べた。