【キャンベラ26日AAP】 難民船をインドネシアに送り返す政策について、アボット首相は同国の主権を尊重した政策だと弁護した。
インドネシアのマルティ・ナタレガワ外相はオーストラリア政府に対し、同政策に関連した国境侵害を許容するつもりはないと警告している。一方、来週ジャカルタを訪問する予定のアボット首相は26日、「近隣諸国と協力的かつ建設的に」働いて、オーストラリアに向かっている亡命希望者の船舶を阻止したいと述べた。また、「現在もインドネシアと非常に協力的な関係であるが、今後さらに協力することが可能で、インドネシアの主権を絶対的に尊重し、それに反することの実施や提案をすることは決してない」ことを強調した。
ナタレガワ外相は24日、ニューヨークでビショップ豪外相と対談し、難民船引き返し政策に対する懸念を伝えた。また、「我が国が取ることのできる手順は存在するが、秩序正しく行うべきであり、両国の主権を尊重すべき」だと語った。
難民船問題は、来週開催されるアボット首相とユドヨノ首相の2か国首脳会談で、重要議題となる見込みだ。