【シドニー15日AAP】 シドニー郊外マスコットで14日午後8時、築10年の集合住宅“マスコットタワー”の地下で発見された亀裂が拡大し、122世帯の住人に対し避難命令が出されたことが分かった。住人たちは午後8時に命令について通知を受け、午後9時までに避難するよう求められたもようで、実質上“ホームレス”状態となっている。
地元のロン・ホーニグ議員によると、同アパートの住人たちは少なくとも一週間は帰宅が許可されない見込みだという。入居者組合は数週間前から亀裂に気付いており、独自に技術者を呼んで調べていたが、亀裂が拡大したことからすべての住人が避難する事態となった。
さらに、鉄道技術者が住宅の亀裂を調査したが、同アパートの下を通るマスコット駅には影響はないとの見解を示しているという。シドニーでは昨年12月にも新築の集合住宅オーパルタワーで亀裂が見つかっており、同様の事例はこれで2件目。オーパルタワーでは一部の住人がまだ自宅へ戻れない状況が続いている。