【キャンベラ30日AAP】 アボット連邦首相は30日、インドネシアに到着。ユドヨノ大統領と深刻化する亡命船問題について協議する。首相の海外訪問は就任以降、これが初めて。
現与党は選挙公約として、今後オーストラリアにビザ無しで到着しようとする亡命希望者を乗せた船を発見した場合、出港国であるインドネシアに引き返させる政策を取るとした。これに関してインドネシア側は、同国の統治権に反するものであり両国の外交関係に影響すると反対している。
30日、ジャカルタにて行われた大統領との協議を終了したアボット首相は、じっくり話をすることができて良かったとし、両国共に、亡命船問題を解決させたい気持ちは同じであると述べた。
「インドネシアが過去に亡命船問題に対して真剣に取り組んでくれていたことに感謝しているが、今後はさらに協力して対策を講じていきたい」とアボット首相。