【シドニー18日AAP】 NSW州政府は18日、2019/20年度予算案を発表した。2018/19度の財政黒字は8憶200万ドル。3月の選挙前に予想した8憶4,600万ドル、昨年予想した14憶ドルを大きく下回った。
2022/23年度には純負債が386憶ドルに膨れ上がるとみられるが、州政府は今後4年間も財政黒字を予想する。今後4年のインフラ拠出は過去最高の930憶ドル。
歳入減は、住宅価格の下落による印税減が大きい。住宅購入による印税は2017/18年度以降、100憶ドル以上減少しており、2021/22年度までの4年で2憶3,200万ドル減少する。
節減では、州政府は公共部門で2,000~3,000人の人員削減をすると発表した。一方で保健職員8,300人、教員4,600人、警察官1,500人を増員すると発表した。また、干ばつ支援に3億5,500万ドルを拠出する。
州野党労働党のパーク影の財務相は、「記録的な収入がありつつ、予算を管理できなかった」と述べて州政府を批判した。