【シドニー6日AAP】 1日にシドニーで2人が焼死し、6人が病院に搬送されたタンク車の衝突事故で、同車の運行会社に対する監査は各州に及び、VIC州でも新たに91件の欠陥警告通知が同社に発行された。 運送会社「クーツ・トランスポート」の燃料タンク車が同日、モナベール・ロードで電柱と4台の乗用車に突っ込み、火の玉と化した事故について、NSW州当局は実態調査を開始した。3日までに126件の欠陥警告通知が発行されたが、そのうち少なくても92件がブレーキの欠陥に関するものであった。 現在、同調査は他州にまで拡大し、VIC州でも同社が運行する91台の車両に対して欠陥警告通知が発行された。うち36台は即刻運行停止命令を受け、修理や再検査が実施されるまで運行が禁止された。同州運輸局の6日の発表によると、同社の110台以上の車両やトレーラーを綿密に調査したところ、オイルや空気漏れをはじめ、ブレーキやサスペンションの欠陥、車体などの構造的問題などが多数発見されたという。