国際

海外テロ被害者らに補償金支給

【ブリスベン9日AAP】   現在、インドネシアを訪問中のアボット連邦首相は9日、バリ島にあるテロ発生現場で、海外でテロの被害に遭った人々への補償金支給制度を発表する。これは自由党の選挙公約の一つ。

バリ島のパブで2002年に起こった爆発テロの現場にいたグレン・コスマンさんは、爆発があった時、友人のアンドリュー・クサビさんとパブにいて爆弾の破片に当たった。クサビさんは爆発で足を失った。

コスマンさんはABCラジオに対して、「被害に遭った友人らの多くが未だに手術を受けるなど治療中だ。医療費の補助は受け取ったが実質的な補償金というのは今までなかった。いろんな人たちに“補償金はいくらだった?”と聞かれるが、“全くなし”と答えてきた」と話し、今後支給が見込まれる補償金は非常に重要であり、政府の思いやりを感じると述べた。

ギラード前政権は、2012年に海外テロ被害者に対する補償金支給制度を設けたが、過去にさかのぼるものではなかったため、2001年のニューヨーク同時多発テロや2002年、2005年のバリ島の爆発テロの被害者らに支給はなかった。

アボット政府による補償金支給制度は今月21日から始まり、被害者及びその家族は最高7万5000ドルの補償金を受け取ることができる。

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