【シドニー19日AAP】 シドニーの一般開業医(GP)から予防接種を受けた患者数千人について、予防接種の受け直しが必要となる可能性が出てきた。GPがワクチンを誤った方法で保管していたり、一部のワクチンが使用期限を過ぎていたことが発覚したためだ。
NSW州保健当局は19日、バーウッドで開業していたダレル・ウェインマン医師とブリンダ・ウェインマン医師から2010年以降に予防接種を受けた患者に対し、ワクチンが有効ではないと警告した。はしか、おたふく風邪、風疹、髄膜炎菌性、肺炎球菌などのワクチンが対象となる。
ブリンダ・ウェインマン医師は今年5月にGPを退いており、ダレル・ウェインマン医師は昨年10月に死去している。これまでに同GPから接種を受けた約3,000人の患者が名乗り出ているが、医療帳簿が適正に記録されていないため、患者を把握するのが難しい状況だという。NSW州医療カウンシルと同州医療ケア苦情委員会は現在、調査を進めている。