【シドニー14日AAP】 シドニー西部のオリンピック・パーク駐車場で発生した、47台の車両が全焼した火災について、警察ではポイ捨てたばこが火元である可能性を示唆し、警備カメラの映像をチェックしているとした。被害に遭った車両には保険に入っていないものもあるという。
この火災は、アクアチックセンター(水泳プール)横の駐車場のそばで乾燥した芝が燃えはじめ、その火が駐車場に停めてあった車両に引火したもの。47台が全焼、33台が破損した。アクアチックセンターにいた人々は避難を余儀なくされた。この日、現地の気温は36度。湿度はわずか5%で風速が最高時速70キロという天候だった。
NSW州消防・救助隊のマリンズ隊長は、42年の勤務経験の中で火が車両にこれだけ早く燃え移ったケースは見たことがないと述べた。また、ポイ捨てたばこが出火原因であることについて、「本当にばかげている」と話した。
自分の車両が全焼したというある男性は、もうすぐ売りに出そうと思っていたため保険を解約したばかりだったという。「1万ドルの損害だ。新車で、去年買ったばかりだったのに」と男性は話した。