【シドニー17日AAP】 猛暑と強風に見舞われたNSW州では17日、各地で多数の山火事が発生している。オファレル州首相は、山火事が発生中の選挙区出身の議員らに対し、議会を早退して地元に戻ってもいいと告げた。 同州では午後2時30分時点で、78件の山火事が燃え続けており、そのうち31件は消火のめどがたっていない。現在、計595人の消防隊員らが消火活動に当たっている。だが、速度の速い乾燥した熱風の影響で、事態は急速に悪化しており、消火活動を妨げている。また、5件は緊急を要する状態だとされる。 深刻な事態を受けてオファレル州首相は議会中、「現場にいる並外れたボランティア隊員らや正規の消防隊員らに対し、成功と幸運を祈るしかできない」と述べた。一方、一部の山火事は放火によるものだと指摘されている点について、「本当でなければよいのだが」と語った。 州首相の話では、シドニーの気温は午後5時まで下がらないと予想されており、それまでは安心できない状況だとした。また、現在山火事が発生している地域の住民らについて、心から案じていると語った。