【シドニー24日AAP】 公共放送のABC局は、連邦警察から家宅捜索を受けた件で、同警察に対する訴訟に踏み切った。
連邦警察は今月5日、2017年に機密情報を漏えいした疑いで、ABC局のシドニー本社を家宅捜索した。警察はおよそ100の文書を同局から押収し、内容をUSBに保存した。押収された文書には、オーストラリア軍がアフガニスタンで不法に殺人を行った疑惑が含まれるとされる。
ABC局は24日、連邦警察の家宅捜索令状を無効とし、押収された文書を返却するよう連邦裁判所に求めた。また、押収された文書に連邦警察が今後アクセスできないよう、終局的な刺し止めを求めている。同局のデイビッド・アンダーソン管理責任者は、「ジャーナリストと、彼らによる国民への情報提供を保護する」と述べ、断固たる決意を示した。