【シドニー24日AAP】 シドニーの形成外科医に対して偽りのグーグルレビューを書いたとして、レビュアーに50万ドル以上の支払いが言い渡された。
シンシア・イミサイズさんは2017年9月、ダブル・ベイのクーロシュ・タバコリ形成外科医から、受けていない頬の施術料を課されたとして中傷的なネットレビューを投稿した。イミサイズさんは同年2月に同医師から鼻の施術を受けているが、術後の検診をきちんと受けなかった。同医師のウェブマスターは、レビュー投稿後にサイト訪問者数が25%近く減少したと確認した。イミサイズさんはその後、裁判所の命令に反して2回目の中傷レビューを投稿した。
タバコリ医師は、自らを“オーストラリアのエリート形成外科医”と宣伝し、インスタグラムで15万6,000人のフォロワーを持つ。同氏の現在のグーグルレビューは4.8。
NSW州高等裁判所のステファン・ロスマン裁判官は24日、「偽りのレビューはタバコリ医師の評判を下げただけでなく、著しい精神的苦痛を与えた」と述べ、損害賠償53万ドルと同医師の全裁判費用を支払うよう、イミサイズさんに言い渡した。また、同医師について同様なグーグルレビューを書いたり、ウェブサイトの作成を禁じた。