【シドニー26日AAP】 NSW州ブルーマウンテン地域の森林火災が海外でも報道されたため、観光客が激減し、同地域の観光産業の経済的損失は一日200万ドル以上に上っている。
週末は多くの観光客で賑わうルーラやウェントワースフォールなどは、山火事の被害がないにもかかわらず、閑散としている。なお、ブルーマウンテン・リスゴー・オベロン観光局(BMLOT)では、スリーシスターズの観光は安全だとしている。
BMLOTは、観光客の減少による経済的損失を、一日あたり150万ドルと見積もっているが、相次ぐ予約キャンセルにより、その損失は200万ドルに達すると見ている。また、地元の主な旅行代理店5社は、すでに1社あたり25万ドルから100万ドルの損失を出している。
地方消防局では、ビルピンとマウントラグーン周辺でブッシュファイヤーの封じ込め作業を行なっており、ブルーマウンテンのマウントビクトリアでは、すでに避難警告のランクが下げられた。火災はまだブラックヒースの近くで燃えてはいるが、資産に対する差し迫った脅威はない。
今回の火災で、200家屋以上が焼失している。