【シドニー26日AAP】 シドニー東部ボンダイ地区で、反ユダヤ人とみられる暴行で5人が負傷するという事件があった。
男性4人(66、48、39、27)と女性ひとり(62)の5人グループが、26日午前12時30分、ボンダイ地区のブレア・ストリートを歩いていたところ、10代を含む若者8人のグループが中傷する言葉を発しながら近づいてきて、5人を襲い、暴行を働いた。
5人は、頬骨の骨折、鼻骨の骨折、裂傷や挫傷など、全員が負傷して、セントヴィンセント病院に搬送された。
警察は逃げようとした8人のうち3人を逮捕し、17歳の男二人は乱闘と保釈違反の罪で起訴され、保釈を却下されて27日に児童裁判所に出廷する。23歳の男は乱闘の罪で起訴されたが、保釈を許可され、12月3日にウェーバリー簡易裁判所に出廷する。
地元選出のマルコム・ターンブル連邦議員は、「このような暴行や、特に反ユダヤなど人種差別によるものは、我々の社会では受け入れられない」と語った。
一方、NSW州反差別協議会のステファン・カーカシャリアン会長は、早速、調査に乗り出すとし、「反差別法に抵触する人種的な中傷が行なわれており、しっかりと調査したい」と述べた。