【シドニー29日AAP】 先週続いたブルーマウンテン地方のブッシュファイヤー以降、同地域を訪れる観光客数が激減している。ブルーマウンテン地方は観光が第一産業であるため、各方面に大きな影響を与えている。
ブルーマウンテン・リスゴー・オバロン観光局では、予約キャンセルや訪問客減少により、毎日200万ドルの損失が出ているとした。
ウェントウォース・フォールズでパン屋を営む女性によると、日曜はいつも繁盛しているのに先週は通常の半分ほどの客数だったという。女性の話では、同地域ではブッシュファイヤーの際、避難するために3日間ほど閉店を余儀なくされたという。
ブルーマウンテン地方のグリーンズヒル市長は、「ブッシュファイヤーという災害で多くの人々が家を失った。なのに今度は職を失う可能性があるとは」と述べた。同地域に議席を持つセージ議員は、ブッシュファイヤーの被害を受けた地域と、観光客激減がみられる地域の間は45分も離れているとし、「是非観光客を送り込んでください」と訴えた。
NSW州政府は、州の観光業支援のために200万ドルを投入すると発表。また州観光局も、ブルーマウンテンの観光アピールを国内外で展開していると述べた。