【パース1日AAP】 WA州沖の海底油田で働く労働者の賃金が低すぎると訴えた裁判で、WA州パースの連邦裁判所は、時給約3ドルの労働条件を認める判決を下した。
労働者は4人のフィリピン人で、2009年3月、一日12時間のシフト制で、28日間就労して、ひとり900米ドルを受け取った。この裁判はフェアワークオンブズマンが訴えていた。
海底油田はマースク・ドリリング・オーストラリア社が運営しているが、労働者はWA州のサーベイスペック社とフィリピンのサプライオイルフィールド・アンド・マリーンサービス社(SOS)を通じて、香港のポコムウェル社に雇われていた。
マースクはサーベイスペックに、ひとり当たり一日300豪ドルを支払っていたが、実際は時給2.68豪ドルしか支払われてなく、フェアワークオンブズマンは、彼らはオーストラリアで定められている時給14.31豪ドルを得る権利があると訴えた。
サーベイスペックとSOS、ポコムウェルは、外国人を外国企業が雇用している場合、オーストラリアの国内法は適用されないと反論していた。
1日に下された判決では、海底油田は恒久的な施設ではなく、また、多数のオーストラリア人乗組員を乗せた船でもなく、国内法のフェアワーク法は適用されないとして、オンブズマンの訴えが退けられた。