【ロサンゼルス27日AAP】 米国のトランプ大統領は、大阪で開催される20か国・地域(G20)首脳会議の出席を直前に控えた26日、自身のツイッター上にオーストラリア政府が2014年に使用した、違法移民の取締り用ポスター4枚を掲載した。この当時、移民相を務めていたのが今回G20 にも出席するモリソン首相だ。同大統領はオーストラリアの政策から「学ぶことが多くある」とのメッセージも合わせてツイートした。
トランプ大統領はツイッター上に掲載したポスターについて「これらはオーストラリアの違法移民政策を表現したもの」として、「学ぶべきことが多くある」とコメントした。ポスターのうち一枚は荒れた海の上に浮かぶボートの写真とともに、「あなたにとって、オーストラリアが祖国となることはない」と警告のメッセージが書かれている。ポスターは現在使用されていないが、人権活動家らは「趣味が悪く恥ずかしい」と批判した。
一方、トランプ大統領は2020年の大統領選へ出馬する意向を示しており、メキシコ国境における安全保障問題が選挙戦を左右する問題の一つとなっている。先日、メキシコから川を泳いで国境を越えようとした親子が水死し、その遺体を写した痛ましい写真が公開されたことから、亡命を阻止するトランプ政権の政策にあらためて非難の声が上がっている。