【大阪28日AAP】 大阪で開催中の主要20か国・地域(G20)に出席しているモリソン首相は28日、米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席と会談した。その後の取材で報道陣に対し、今回のG20において米中の緊張関係が解消されることを期待するのは、非現実的との見方を示したことが分かった。
モリソン首相はトランプ大統領と習主席の両者に対し、米中関係の冷え込みが世界経済にマイナスに作用していると伝えたことを明かし、同様の指摘を行っているリーダーは自分だけではないと説明した。また、米中が向き合うことはプラスとの見方を示す一方、「非常に現実的で、解決が困難な問題が存在することも理解している」と述べ、すぐに解決に向かう状況ではないとの見解を示した。
一方、日本の安倍首相は開幕のスピーチで「世界貿易の現状について、大きな懸念を持っている」と述べ、世界中の人々が見守るなか、G20が率先して自由で開かれた貿易環境を維持し、強化していくという強いメッセージを発信すべきと述べた。