【キャンベラ28日AAP】 学力テストNAPLANのオンラインテストの開始が、当初の予定から1年間遅れの2021年となることが、メルボルンで28日に開催された州・準州の教育相会談で決まった。今年5月に実施されたオンラインテストでは複数の問題が発生しており、独立調査が行われていた。今年は約220万人が受験し、このうち約半数がオンラインによる実施となった。
連邦政府のテーハン教育相は、受験した生徒の97%については問題がなかったが、政府として全国で問題なくオンラインテストが行われるように移行する必要があると説明した。一方、VIC州のマーリノ教育相は導入から10年が経過したNAPLANについて、見直しを実施するのは当然との見方を示したが、テーハン教育相はこれを却下した。
テーハン教育相はさらに、教育制度がどのように機能しているかを確認するためにも、共通の学力テストは必要との考えを示した。NSW州のミッチェル教育相は、“真に有益な”新しいテストを作成すべきと訴えたが、これに対しテーハン教育相は、NAPLANのオンラインテストを全国で実施することが優先課題と応じた。