【パース8日AAP】 9月に実施された連邦選挙の投票用紙1370票が紛失しているWA州で、上院選挙をやり直す公算が強まっている。
オーストラリア選挙委員会(AEC)は、8日、この1370票の第一選好の詳細を公表した。
現在の、WA州選出の上院議員は、自由党3議席、労働党、グリーンズ、豪スポーツ党がそれぞれ1議席となっている。
しかし、選挙アナリストのアントニー・グリーン氏は、新しく公表されたデータを彼の計算に基づいて分析した結果、議席配分は、自由党3議席、労働党2議席、パーマー・ユナイテッド党1議席という結果になった。
またグリーン氏は、1票の差で勝敗がつくケースもあり、「たとえ投票用紙がなくなっていなかったとしても、あまりの僅差のために裁判でやり直しになっていた」と、語った。
裁判では選挙の無効と再選挙を求める判決が出される可能性が、これまでより高いと見られている。
裁判のための調査には、約2週間かかる見通し。