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政策金利、史上最低の1%に

【メルボルン2日AAP】   オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は2日の月例理事会で、政策金利を史上最低の1%に引き下げると決定した。RBAは2か月連続で政策金利を引き下げている。

連邦のフライデンバーグ財務相は、「銀行は全引き下げ分を顧客に還元させなければならない」と述べた。

先月の政策金利0.25%の引き下げ時、ANZ銀行は0.18%のみしか顧客に還元させなかったとして大きな批判を浴びたが、今回は全率還元させると発表している。コモンウェルス銀行は金利のみを支払う住宅ローンは全率還元するが、通常の変動住宅ローンは0.19%削減する。NAB銀行は0.18%削減を決定している。ウエストパック銀行はほとんどの変動制住宅ローン率を0.2%削減、金利のみを支払う投資ローンは0.3%削減させる。

RBAのロウ総裁は、「消費の伸びは停滞し、住宅市場も下降気味だ。金利の引き下げが雇用成長を押し上げ、低迷する経済を刺激するだろう」と声明を発表した。

コモンウェルス銀行のシニア・エコノミスト、ベリンダ・アレンさんは、「所得税減税は金利引き下げ2回分の価値がある」「今週に減税が議会で可決されれば、7月から個人消費への効果が表れるだろう」との見解を表した。

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