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同性婚法案、NSW州上院で否決

【シドニー14日AAP】   NSW州の上院で14日、同性婚を合法化する法案が、わずか1票差で否決された。

投票前には、自らが同性愛者だと公表している労働党のヘレン・ウェストウッド議員が、法廷弁護士から受け取ったとされる「嫌がらせの手紙」を朗読した。同性愛者らを中傷する言葉が頻出するその手紙を読みながら、同議員がむせび泣く場面もあった。朗読後に同議員は、「我々(同性愛者)のような一部の国民を除外する法律が我が国に存在する事実こそ、国内での差別を許容し、偏見を承認することになる」と主張した。

一方、キリスト教民主党で同性婚反対派のフレッド・ナイル議員は、投票結果について「とても、とてもうれしい」と述べた。また、「同性愛社会のきわめて賢い人たち」に対し、自らの関係を「結婚」以外の言葉で表現するよう要請した。なお、わずか1票の得票差だったことに関しては、若い世代の結婚観について心配だと語った。

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