【キャンベラ16日AAP】 連邦政府は自由貿易協定(FTA)の締結交渉を進めている韓国との間で、1年以内に締結できるとの可能性を示した。
韓国を訪問しているアンドリュー・ロブ貿易相は15日、ソウルで地元経済紙に対して、オーストラリア政府は韓国、中国、日本との間でFTAの締結に向けて積極的に交渉を行なっていると語り、「それは12カ月先を意味しているのではなく、もっと早い時期を目指している」と、アボット新政権が交渉の進展に意欲的な姿勢であることを示した。
韓国はオーストラリアにとって4番目に大きな輸出先国で、韓国とのFTAによって利益を得る産業分野には、サービス産業と農業が含まれると、同貿易相は明言した。
韓国はすでに米国とEUとの間でFTAを結んでいて、豪韓FTAが締結されると、オーストラリアはそれらの国々との市場競争に勝つことができるとの見方を示した。
同貿易相は、引き続き日本と中国を訪問し、二国間貿易に関する話し合いを行なうものと見られる。