【シドニー17日AAP】 高額の給与を求めてオーストラリアにやってきた外国人労働者が、契約した給与額の半分しか受け取れず、一部は帰国させられた件に関して、この雇用者は、労働組合との話し合いで未払いの賃金総額21万6000ドルを支払うことを了承した。
オーストリア系の建設会社「アスモント」は今年8月、ハンガリア人18人に対して時給30ドルの条件で一時労働ビザを取得させた。しかし実際は時給15ドルしか支払われず、週6日の勤務で、勤務中はののしられるなどしていた。3人の労働者は、勤務条件に関してクレームをしたため自国に帰国させられた。
シドニー西部ブラックタウンにあるハンガリア人コミュニティのメンバーがCFMEU(オーストラリア建設・林野・鉱山・エネルギー労組)に通報したことで事態が明らかになった。
CFMEUによると、アスモントは協議の結果、未払いの給与を帰国した3人を含むすべての労働者に支払うことに同意。さらに、時給を29ドル10セントに引き上げるとした。