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シドニーCBDに動物保護の展示物

【シドニー20日AAP】   オーストラリアから中東に輸出される生きたヒツジやウシの権利保護を啓もうする目的で20日、シドニー中心部のマーティンプレースに、多数の動物を乗せたボートの展示物が登場した。

展示された動物の一部は、「私の運命を想像してみて」や「移送は死に至る」などのメッセージを掲げている。主催者の「全豪動物倫理的取扱い協会(PETA)」は、動物に対する福祉基準が低い中東諸国に輸出される、オーストラリア産の生きた食肉用動物について、船上で「飢餓、負傷、圧死などに遭遇し、オーストラリアでは違法の食肉解体方法で、殺害される羽目になる」と批判。また、「毎年数万頭の動物が輸送中に死亡する」と注意を喚起した。

同協会は先月、シドニー・フェリーとQLD州鉄道で広告キャンペーンを試みたが、「ショッキングな画像」を含むとして拒否された。これを受けて今回の展示物を企画した同協会では、生きた動物の即時輸出禁止と、冷凍処理された個体輸送への移行を目指し、活動を続けている。

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