【シドニー27日AAP】 世界的に有名なミャンマーの民主化運動家、アウンサンスーチー氏が27日、5日間のオーストラリア滞在を予定して、シドニー空港に到着した。ミャンマーの更なる民主改革と開放促進への支持を得ることが目的だ。
25年前に同国の抑圧的な軍事政権から逃れ、オーストラリアに移住した民主化促進派のマイント・チョー博士は同日、空港でスーチー氏を出迎えた。博士によると、オーストラリアのミャンマー出身者らは同氏の来豪を非常に喜んでいるという。また、同氏は国民和解に向け、ミャンマー議会内外のすべての主要な政治関係者らと協力するよう努力しており、「偉大なインスピレーション」だと語った。
スーチー氏は同日正午ごろ、NSW州総督官邸でバシアー総督と面会する。その後、オペラハウスに移動し、オーストラリア在住の数百人のミャンマー出身者らの前で演説。また夜には、基調演説も予定されている。
スーチー氏は現在68歳で、ノーベル平和賞の受賞者。ミャンマーの軍事政権が最近になって選挙開催を許可し、各種制限を緩和したことから、同国議会の議員に当選した。だがそれ以前は同政権により、長年の自宅軟禁生活を強いられていた。