【メルボルン7日AAP】 VIC州政府は、違法薬物依存者が自分で薬物を注射できる、“インジェクション・ルーム”の拡大を発表した。
ノース・リッチモンドで7日、新たなインジェクション・ルームが開設された。開館時間も延長し、路上での薬物過剰摂取を妨げる。昨年6月の開設以来、6万人以上が同センターを訪れ、3,000人近くが監視のもとで安全に自己注射した。ほとんどがヘロインだ。同プログラムのニコ・クラーク医長によると、1,200件近い過剰投与が安全に管理されたという。
インジェクション・ルーム開設の際には近隣住民からの激しい抗議を受けた。周辺住民を考慮して、州政府は保安巡察や支援サービスを増加させる。
ノース・リッチモンド周辺のヘロイン関連死はトライアルの最初の6か月で減少しなかったと報告されているが、オードリー・ジェイミーソン検視官は「トライアルは不可欠であり、6か月は判断には不十分」との見方を示した。