【キャンベラ4日AAP】 連邦政府は、オーストラリアに亡命船に乗って不法に到着し、現在オーストラリアに滞在する難民への永住ビザの発給について、規定数に達したとして一時停止すると発表した。上院では、労働党とグリーンズが難民への一時滞在ビザ発給に反対している。
モリソン移民相は、避難民への永住ビザ発給について、1年の発給規定数の1650件を既に達しているとして、少なくとも来年7月までは発給を行わないとした。数日前には、連邦政府が提案した難民への一時滞在ビザを発給する法案が、労働党とグリーンズの反対に遭い却下されたばかり。
モリソン移民相は、「労働党とグリーンズのせいで、難民には永住ビザも一時滞在ビザも発給できない」と述べた。この結果、難民らはブリッジング・ビザ(正式ビザの受給を待つ間に受けるビザ)でオーストラリアに滞在し、ビザ発給の決定を待つことになる。